Google がソーシャルメディア検索を推し進めていますが、米国で6月1日からGoogle +1(プラスワン) というサービスを開始しました。
そもそもGoogle+1 って何?という方はこちらの記事を見ていただくとよく理解できると思うのですが、簡単に説明すると Facebookの「いいね!」のように、ウェブページや広告(アドワーズ広告)を評価できる機能のことです。+1をしたデータは他のユーザーのGoogle 検索結果画面にレコメンドとして表示されます。
同業の方の声を聞くと、このサービスは失敗に終わるのではないかという声が聞こえてきますが、なぜ、Google +1 が失敗に終わりそうなのではないかということを解説させていただきます。
+1 をすることにインセンティブを感じ無い
Googleソーシャルコネクト。というワードを聞いたことがある人はどれくらいいるでしょうか?僕らSEO事業者でもあまり聞いたことがないという人もいるのではないでしょうか?
Google +1 はこのGoogleソーシャルコネクトに含まれるユーザーの検索結果に影響を与えるとの公式発表があります。公式発表によると、Google ソーシャルコネクトの定義は下記3つです。
• Gmail(または Google トーク)のチャットや連絡先リストに登録している人。
• Google コンタクト の [My コンタクト] グループに登録している人。
• Google リーダー や Google バズ でフォローしている人。
これらの中から各ユーザーがつけた +1 の情報が役立ちそうな人と、そうでない人とを分析して選び出しているようです。また、GoogleコンタクトやGoogleバズの場合は双方でフォローしあったりすることで関連ユーザーとして認識されているようです。
このような状況のため、実際に +1 をつける事によって影響を与えることができるユーザーというのはかなり限られたユーザーだけになってしまいます。(2011年6月22日現在)
FaceBook や Twitter のように、自分のことをフォローしてくれている人にこの「いいね!」やツイートがみられているという意識を +1 をすることで持ってもらうのは非常に難しいです。
例えば、「蓄膿症」についてよくまとまっていた記事があったので、 +1ボタンを押したとします。
その影響が他の人の検索結果に影響をあたえるのは、Google ソーシャルコネクトに含まれるユーザーが「蓄膿症」関連の検索を行ったときのみです。
これでは、ソーシャルメディアが本来持つ「仲の良い人や興味がある人が「いいね!」と言ってるページをプッシュ型で伝えてくれる」メリットを活かしきれません。
そのため、ほとんどのユーザーに取っては +1 押すメリットというのは残念ながら感じられないのではないでしょうか。
ユーザーは検索結果をカスタマイズすることを望んでいない。
多くのユーザーは検索結果を自分でカスタマイズすることは望んでいないのです。
より良い検索結果を表示させるのは Google が本来行うべき仕事であって、ユーザーがそれを自分で手間隙かけてカスタマイズすることを望んでいないのは、あの Google サーチウィキ http://www.google.co.jp/support/websearch/bin/answer.py?answer=115764 が不評で早々に機能改善をしたことからも確認できます。
また、実際に(検索エンジン業界に近い人間に聞いても)こういった検索結果のカスタマイズ昨日を愛用しているといった人を聞いたことはありません。
普通のユーザーはGoogle がアルゴリズムを向上させて、より良い検索結果を表示してくれることを Google は望んでいるのです。
パーソナライズされていない検索結果に影響を与える可能性はかなり低い(予想)
WEBサイトを運営している人にとっては、このgoogle+1 がどの程度 SEO の検索順位に影響を与えるかというのが一番の関心ごとかと思います。
Google のエンジニア・Matt Cutts 氏によると「Google +1 のデータには非常に注目している。ランキングのシグナルとして使うかどうかはまだ分からないけれど、可能性としてはとても高いように思える。」と明言しています。
そのため、いずれはこれらのデータが検索結果に影響を与える可能性もあるかと考えられますが、その影響は極々僅かなものだと考えられます。
検索結果に影響を与える可能性が低い主な理由を上げてみました。
1.本来友人知人のレコメンドを表示する機能が、赤の他人の検索結果に多大な影響を与える要になるというのはとても考えにくい。
2.ランキングに影響を与えられるほど、+1 の数が増えていくとは考えにくい。
3.ランキングに影響を与えられるのであれば、SEO SPAMを防ぐことが難しい。
特に、SEO SPAM に関して言えば、その気になればアカウントを複数作って +1 ボタンを順位を上げたいWEBサイトで押しまくるということは可能で、これらはYST時代に Yahooブックマークでブックマークしまくる業者が乱立した経緯がある。
当然 Google も複数アカウントに対する対策はしっかりと対策していくであろうことが考えられます。IPアドレス、+1の頻度や数、Gmailやソーシャルコネクトの利用などの様々な視点からアカウントごとにランクを裏で持つということもやりかねませんが、これはSEOの数多の歴史が証明しているとおり、Googleとスパマーとの終わりなき戦いが繰り広げられるでしょう。
そうなると、せっかくそこまで荒れていないソーシャルグラフはSPAMリンクで荒れに荒れまくっているリンクグラフ並に汚くなってしまう事も考えられるのです。
そういった事はGoogleもユーザーも望まないことであると考えられます。
もしもGoogle が+1 をランキングに影響を与えるようなアルゴリズムを導入する場合は、こういったSPAM対策に対して明確な方針を打ち出してから行わないと、せっかく(Googleにとって)浄化されてきた検索結果はまたもや酷い有様に変化してしまうことがかんがられます。
いずれにせよ、今後のGoogle+1 の動向には注目して見ていきたいところです。
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