ソーシャルメディア関連の話題に事欠かない昨今ですが、Google+がリリースされた後はFaceBookとの比較がされたりと釣りっぽい記事が多く見られたりもしました。
ここで改めて各ソーシャルメディアの特徴と今後の動向について少し自分の考えをまとめてみたいと思います。
各ソーシャルメディアの特徴
まず、Twitter、FaceBook、Google+のそれぞれの特徴を表にまとめてみました。
| Google+ | |||
| 企業の利用 | △ | ◎ | ☓ |
| 情報の信頼度 | ☓ | ◎ | ◯ |
| 情報の拡散度 | ◎ | △ | ◯ |
| 情報の共有 | ◯ | ◎ | ◎ |
| 情報収集 | ◎ | △ | △ |
| コミュニケーション | △ | ◎ | ◯ |
それぞれ特徴がでているのがよくわかりますが、Google+の企業の利用が☓なのは、現在Google+では個人ユーザーの登録しか受け付けていない状況で、年内には企業ページの作成が可能になるということです。
こうしてみると、元々はミニブログ等と呼ばれ気軽に更新することが可能な Twitter には多くの情報が集まっているのが確認できます。
Twitterの RT は非常にスピーディーで一瞬で多くの人に拡散できる事もありますが、それと同時にデマが広がりやすかったり、140文字という限られた文字数で表現するため、どうしても文章の一部を改変しての拡散が行われたりしてしまいます。
それに比べると、実名での登録が義務付けられている FaceBook はデマが拡散しにくい構造になっているため情報の信頼度は確かですが、元々は顔見知り同士が繋がるツールのため、情報をより多くの人に拡散するのは不向きです。
ただ、FaceBookの場合はコミュニティがあるため、ある特定のコミュニティ内で情報を共有するためには最も優れているツールと言えるでしょう。
また、FaceBook は「友達」になる。
という、お互いが承認を取り合う形で初めて繋がることができるのも大きな特徴です。
Twitterはフォロー。Googleは相手を自分ので設定したサークル(カテゴリのようなもの)に入れることで相手の発言が自分のフィード上に現れます。
FaceBookは相互につながる必要があり、Twitter や Google+は一方通行で相手の投稿を読むことができるラフさがるのも特徴です。
そのため、これらを加味すると、FaceBookは仲の良い友達同士が繋がるためのツール。
Twitterはより多くの情報を得て、より多くの人と繋がることが出来るためのツールと言えるでしょう。
そして、Google+はサークルという特殊な機能により、その両方の良い点を合わせ持っていると言えます。
Google+は投稿を行う際にサークルを指定することで、そのサークルの人にだけ自分の投稿を見せるようにする取捨選択を簡単に行うことが出来るためです。
この機能があることで、「地元の友だちには見せたいけど、会社の人には見せたくない発言」や、その逆を簡単に切り分けることが出来るのです。
Google+の動向が鍵を握る
さて、これらを踏まえた上で今後のソーシャルメディア業界はどのように変化していくのでしょうか。
上記の表を見て頂いても分かる通り、キーを握るのはGoogle+です。TwitterとFaceBookは比較的用途がちがうため、それぞれで違うソーシャルグラフを作っていたり、投稿する内容も意図的に分けている人が多いため、TwitterとFacebookは厳密にはバッティングしないのです。
ところが、両サービスのイイトコどりをしたようなGoogle+のシェアが増えれば、当然その他のソーシャルメディアを利用するメリットが薄れてきます。
そういった意味で、Google+のユーザーがどれだけ増えていくかに注目している人たちは多くいる筈です。まず、少し前に僕はGoogle +1(グーグルプラスワン)が失敗するであろう3つの理由という記事を先月投稿しました。
Googleの+1とは、Google+とも連動しているGoogleの新しいサービスです。(詳しくは上記の記事を参照して欲しいのですが、記事を書いた時点ではGoogle+は発表されていませんでした。)
ここでは主に3つの点について指摘をしました。
- +1 をすることにインセンティブを感じ無い
- ユーザーは検索結果をカスタマイズすることを望んでいない。
- パーソナライズされていない検索結果に影響を与える可能性はかなり低い(予想)
という3点なのですが、少なくともこのうちの2点、「
+1 をすることにインセンティブを感じ無い」と、「
パーソナライズされていない検索結果に影響を与える可能性はかなり低い(予想)」に関しては記事を書いた時と大きく状況が変わっています。
まず、+1をする事で、FaceBookの「いいね!」のようにGoogle+ではストリームに表示されるようになりました。
そのため、ソーシャルブックマークのように使うことも可能になったり、お気に入りのページに+1をして、自分をサークルに入れている人たちにアピールすることも可能です。
さらにいうと、「パーソナライズされていない検索結果に影響を与える可能性はかなり低い(予想)」という予想は外れそうな気配を見せています。
実際に、+1を行った新規作成したWEBサイトのインデックス(検索エンジンがそのWEBサイトの上方を認識して、自社のサーバーに取り込むこと)の速度は飛躍的に高まることは弊社で行った実験では実証されました。
明確に順位があがったという検証結果は弊社の実験ではデなかったのですが、一部の人たちは順位の向上があったという話もあるようです。(弊社では、未確認)
こういったこともあって、既にWEBサイトに+1を行う事を代行する業者が登場したりしていて、GoogleはSPAMへの対応も必要になっていくはずです。
今後の動向
Google+の動向が鍵を握りますが、かつて無い早さでユーザー数を獲得したGoogle+が将来性という点では一歩リードしているような感があります。
米Bloombergが米国時間2011年8月6日に報じた情報によると「Google+のユーザー数は1日当たり約100万人のペースで増えている。Facebookが2500万人のユーザーを獲得するのに約3年を費やしてお り、Twitterは2年半を要した。Google+は7月24日時点で2500万人を超えており、SNSの中では過去最速で成長している。」と、言われています。
結局はプラットフォームがどんなにうまくできていても、ある一定のイノベーター理論で言うイノベーターやアーリーアダプターと言われるユーザーが使い始めない限り、普通のユーザーはなかなか利用しようとしないものです。
2007年に初めてTwitterを利用した時は「絶対に流行らないだろう。」と、思ったものですが、理由は単純で日本人の利用ユーザーがほとんどいなかったので全く知らない人をフォローしても面白くなかったのです。
今後、新規でこれからソーシャルメディアを使おうとする人のほとんどは、TwitterやFaceBook から始めることが多いと思います。
元々圧倒的シェアを誇る検索エンジンを運用しているGoogle が、その恩恵をフルに活用できる様な仕組みをGoogle+に導入することが出来れば、一気にキャズムを超える可能性もありますが、とりあえず新規ユーザー数の登録は一旦落ち着き、Twitter や Facebook を使い慣れているユーザーの一部がGoogle+に徐々に移行していくと考えられます。
いずれにしろ、3つのソーシャルメディアを見比べるのは非常に手間なので、何れかのサービスは淘汰されていく可能性は高いです。
本日 mixi は企業向けのページ mixiページ の発表を行いました。
GREEは2011年6月期決算(単体)は、最終利益が前期比約60%増の183億円というとてつも無い利益を出しています。
日本のSNSはゲームでの収益がほとんどなのですが、コミュニケーションツールとしてはTwitter、FaceBookの後追いをしているのが現状です。
日本のSNSの盛り返しにも密かに期待している今日この頃です。


