ユーザー喚起型キーワード


SEO やリスティング広告を行う際に、商品とは直接的に関係のないキーワードで対策・出稿し、「ユーザーの目的を満たすためにはこういった商品やサービスを利用することで目的を満たすことができますよ。」という事をユーザーに喚起する形でプロモーションする手法があります。

どうしても直接的なキーワードと、そのキーワードとの関連性や複数語を用いたロングテールでの施策が現行のSEM・SEO業界では主流になっていますが、このユーザー喚起型キーワードを探し当てることによって検索エンジンマーケティングを有利に進めていくことが可能になります。

 

では、少し具体例を見てみたいと思います。

 

たとえば、オフショア開発を専門にしているシステム会社様があったとします。

果たしてどういったキーワードでSEOの提案を行いますか??

 

真っ先に思いつくのはストレートに[オフショア]もしくは[オフショア開発]というキーワードではないでしょうか。

オフショアに関連する業界では、サービスを直接的に表すキーワードとしてはくもっとも難易度が高いキーワードとなります。

 

では、Google Adwords の月間検索数を調べるツールを使って[オフショア]の月間検索数を調べてみると、2010年12月1日現在下記のキャプチャのような結果になります。

(グローバル月刊検索ボリュームが多い順番に並んでおります。)

sc0372.png

見ていただくとわかる通り、[オフショア][オフショア開発]ともに高いボリュームとなっているので、SEOで上位表示、もしくはリスティングで入札を行うことである程度のアクセス数の増加を見込むことができます。

ただ、3位に[オフショアとは]というキーワードが入っていることにも注目です。

また1位と2位には大きな差があり、2位と3位にも大きな差があることが確認できます。

 

そして、実際に[オフショア]と検索をすると、1位にはWikipedia が表示されているのが確認できます。

これは何を意味しているかというと、[オフショア]というキーワード。まだまだビジネスパーソン以外では一般的ではなく、その単語自体を知らない方が多くいるのです。

そのため、オフショアというキーワードをテレビや新聞、ネットや人伝に聞き、意味を調べるために検索をして、Wikipedia の解説を読んで満足しているユーザーが非常に多いと考えることができます。

[オフショア + ○○]といったアンド検索でのキーワードがボリュームも種類もあまり多くないことからも、それらを裏付けるものと考えられます。

 

では、実際こういった場合に、オフショア開発を専門しているシステム会社様にはどういった提案を行うのがベストでしょうか?

そのまま[オフショア]や[オフショア開発]というキーワードで対策を行っても、そういったサービスを求めているユーザーは少なく、意味を知りたいユーザーに対して上位に表示されてもあまり意味が無いかもしれません。

そこで、そういった場合にはユーザー喚起型キーワードを探す方法をおススメいたします。

ユーザー喚起型キーワードというのは、「ユーザーが知らなかった(もしくは気づかない)サービスを喚起させるためのキーワード」の事です。

 

オフショア開発を行っているシステム会社様の場合を考えてみます。

システム開発をどこかにお願いしたい。現在取引中のシステム会社を変えたい。新しくシステムを開発したい。といったニーズを持っている方たちが潜在顧客となります。

 

オフショア開発をしているシステム会社にシステムを発注する場合の顧客の目的は何か?という事を考えることからユーザー喚起型キーワードは生まれてきます。

そのため、[コスト削減] といったキーワードや、[人件費 節約]といったキーワードがポイントになってきます。

厳密には両キーワードとも、前後に [IT] をつけたり、[システム]をつけることでキーワードとして機能しますが、こういったキーワードでの対策を行う事が効果的です。

当然、ランディングページには、[システム コスト削減]で対策したページに、オフショアのことを今まで単語すら聞いたことなかったという人向けの詳細で分かりやすい説明が必要とされます。

 

今までオフショアを知らなかったユーザーが、

システム開発のコスト削減方法を知りたくて[システム コスト削減]と検索して、

オフショア開発という手法を知り

興味を持って問い合わせを行う

 

こういったストーリーを作成してランディングページを作成することが効果的です。

また、ユーザー喚起型キーワードでは、今まで全く知らなかったサービスや単語にユーザーが初めて触れることが予想されるため、コンバージョンの敷居を低めに設定すること考慮しなければなりません。

たとえばこの場合、「オフショア開発についてまとめたレポート(PDF)をメールアドレス登録で無料配布」「メールマガジンへの登録」等、お見積りやお問い合わせよりは少し敷居が低いコンバージョンも設定する事で効果的なプロモーションを行うことが可能です。

ユーザー喚起型キーワードは、総じて競合が少ないことが多いため、ビッグキーワードで正面から勝負するよりも、はるかに低コストで驚くべきCVRを得ることができることもあります。

 

ユーザー喚起型キーワードという単語は筆者の造語ですが、今後のリスティングやSEOは、いかにこういったキーワードを発見することができるかが検索エンジンマーケティングの成否を分けることになるかもしれません。

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赤沼 和哉

株式会社ブレインネット 代表取締役

インターネットの恩恵はやる気のある地方や中小零細企業が最大限享受できると考えています。
本業はネット集客で得意分野はWebマーケティング/SEO/SEM/SMO/LPO/アクセス解析分析等。

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